おかげさまで創業48年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。現場監督の安食です。
私の担当現場の「武庫町の家」は、先日2階壁・3階床の
コンクリート打設をおこないました。
コンクリ―トについては、JASS5日本建築学会の建築標準仕様書・同解説で、
建築材料や施工の指針が定められています。
JASS5は、簡単に言うとコンクリート技術者にとっては「教科書」のようなものです。
コンクリートは、プラントのある工場で調合・製造されます。
その後、トラックアジテーター(ミキサー車)で現場に搬入され、
コンクリートポンプ車を使って、打設されます。
気温が25℃以上になると、プラントでの調合・製造から打ち込み完了までの
時間は90分以内と定められています。当日は作業員の役割を決めておいて、
スムーズに作業が終了するような準備が必要です。
コンクリートは、水とセメントと骨材(砂や砂利)と少しの空気で構成されます。
この配合はとても重要で、品質に大きく影響するため、現場に搬入された際にも
「受け入れ検査」をおこなっています。
上は空気量を測定しているところ。標準値は4.5%です。
写真はカンタブと呼ばれる試験紙で、塩化物量を測定しているところ。
荷卸し時点で0.30kg/m3以下と定められています。
そして「スランプ試験」
コンクリートが柔らかいほど、作業性はよくなるのですが、強度や耐久性は
下がります。逆に固くなれば、強度や耐久性は向上しますが、施工はしにくく、
型枠の隅々まで流し込むのが困難になります。
このようなコンクリートの施工軟度を数値的に表すために、「スランプ試験」が
用いられます。
高さ30㎝のメガホン状のコーン(鉄製の筒)の上から、3回に分けてコンクリート
を詰め、それぞれ25回ずつ突きます。
一杯になったら、コーンを2~3秒で引き上げて、コンクリートの下がり量を測定
するのです。
スランプの最大値は18㎝以下にしないとなりません。
毎回このような受け入れ検査を経て、コンクリート打設工事をおこなっています。
※前回の記事はこちらから→武庫町の家 ~2階壁梁配筋工事
※続きはこちらから→武庫町の家 ~2階壁・3階床コンクリート打設その②
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